グローバル・キャンペーンについて

回避可能な死のネットワーク(Avoidable Deaths Network: ADN)は、3月12日を回避可能な死の国際啓発デー(IAD4AD)と定め、「災害による死は回避できる」というスローガンのもと、命を守るためのグローバル・キャンペーンを開始しました。

この日は毎年実施されます。世界中の個人、コミュニティ、組織の皆さまに、この取り組みに参加し、それぞれのまち、村、コミュニティで起きた回避可能な災害死について啓発を進めていただくようお願いいたします。本キャンペーンは2028年に中間評価を行います。
2033年以降は「啓発」の語を外し、3月12日は正式に回避可能な死の国際デー(ID4AD)となります。

グローバル・キャンペーンの詳細はAbout IAD4ADのページをご覧ください。

目的

1998年から2017年の間に、気候関連災害および地球物理的災害により130万人が亡くなり、44億人が負傷、避難、住居の喪失、または緊急支援を必要とする状況に置かれました。死者の大半は地震や津波などの地球物理的災害によるものですが、災害の91%は洪水、暴風、干ばつ、熱波などの極端な気象現象によって引き起こされています(UNISDR, 2018: 3)。世界の災害データベースは直接死を記録していますが、間接死と行方不明者は計上されておらず、生存者の証言や死に至った状況も多くの場合見えないままになっています。

そこで、本キャンペーンは次の4つの目的を掲げています。

  • 災害による死、とりわけ間接死と行方不明者の可視性を高め、その影響への理解を深めること。
  • 死の原因と状況を記録し、命を救うための適切な介入につなげること。
  • 予防、適切な介入、リスク・ガバナンスによって「災害による死は回避できる」というメッセージを広めること。
  • 実際の死者数を減らすとともに、救われた命とその大切さに光を当てること。

活動の計画

回避可能な死の国際啓発デーには、誰もが意味のある形で貢献できます。地域や全国のメディア、ソーシャルメディア、その他の伝達手段を通じて、回避可能な災害死に光を当てる活動を検討してください。

その際は、ADNが推奨する世界共通の13のキーメッセージとの一貫性を保つようお願いいたします。

回避可能な死の国際啓発デーに合わせた活動やイベントは、地域、国、広域のいずれのレベルでも実施できます。セミナー、ウェビナー、キャンペーンの立ち上げ、報告書の公表、記者会見などが考えられます。

対面イベントのためのアイデアや提案は、自分の文脈で回避可能な死の国際啓発デーをどう活用できるかと回避可能な死の国際啓発デー:組織向けガイドにまとめています。

イベント

回避可能な死の国際啓発デーの開始イベントは、2023年3月12日・13日に日本の大阪府にある関西大学で開催されました。

活動を実施される場合は、こちらまでメールでご連絡ください:contact@avoidable-deaths.net

「キャンペーン参加者のためのガイド」にある「自分の文脈で回避可能な死の国際啓発デーをどう活用できるか」をご覧ください。

イベントのページは、参加者からの情報をもとに随時更新します。

キャンペーン参加者のためのガイド

このガイドは、3月12日の回避可能な死の国際啓発デーに向けた活動やイベントの企画に役立てていただくためのものです。

自分の文脈で回避可能な死の国際啓発デーをどう活用できるか

回避可能な死の国際啓発デーを、地域、国、広域それぞれの文脈に即して、回避可能な災害死を防ぐためのメッセージと行動を前に進める機会としてお考えください。ADNの地域コーディネーター、パートナー組織、アドバイザー、関係者、新たな参加者は、それぞれ置かれた状況や環境によって優先事項が異なりますが、回避可能な死の国際啓発デーを次のような取り組みの一つ以上に活用することをお勧めします。

  • 回避可能な災害死(直接死、間接死、行方不明者)の世界規模での大きさに注意を向ける。
  • 国または地域レベルでの回避可能な災害死と、災害の影響を受けた人々の大きさに注意を向ける。
  • 国または地域レベルでの回避可能な災害死の原因と状況に注意を向ける。
  • 世界、国、地域の各レベルで災害死を報告・記録する際の課題と改善の手がかりに注意を向ける。
  • 災害で家族を亡くした遺族の証言と、それが生活や生計に及ぼした影響の記録を始める、または続ける。
  • システム思考にもとづいて回避可能な災害死の削減について議論を始める、または続け、世界、国、地域の各レベルで削減に責任を持つ主要な関係者を特定する。
  • 回避可能な災害死を減らすための教訓について意見交換を始める、または続ける。
  • 回避可能な災害死を減らすための予防策について議論を始める、または続ける。
  • 回避可能な災害死を減らすための適切かつ時宜を得た介入について議論を始める、または続ける。
  • 回避可能な災害死を減らす効果的なリスク・ガバナンスに向けて、調整、コミュニケーション、協働の改善について意見交換を始める、または続ける。
  • 2030年までに災害死を減らすためにUNDRRが推奨する施策とモニタリングの仕組みについて啓発し、行動を促す。
  • 市民社会、学術界、民間セクター、国際社会の支援を得ながら、政府が回避可能な死の国際啓発デーに合わせた活動やイベントを企画するよう働きかける。
  • 政府の支援の有無にかかわらず、NGOがこの日に合わせた活動やイベントを企画するよう働きかける。
  • 学校、大学、各部局がこの日に合わせた活動やイベントを企画するよう働きかける。

回避可能な死の国際啓発デーは、低所得国および低中所得国において、回避可能な災害死と被災者数の削減を前進させるための貴重な機会です。

回避可能な死の国際啓発デーに向けた活動とメッセージの組み立て方

回避可能な災害死を減らすには、地域、国、広域、世界の各レベルの主要な関係者すべてが関わるシステム的なアプローチが必要です。理論的にも実践的にも解決策はすでに存在しており、回避可能な災害死を減らすことは実現可能です。

回避可能な災害死の削減に取り組む人々が、同じアプローチをとり、同じメッセージを発信することが大切です。そのため、一貫したコミュニケーションのために、キャンペーンの担い手向けに世界共通の13のキーメッセージを用意しました。これらのメッセージは固定されたものではなく、今後調整や修正を重ねていきます。また、国や地域の言語に合わせた調整が必要になるメッセージもあることを承知しています。

13のキーメッセージ

  1. 第1回の回避可能な死の国際啓発デーは、2023年3月12日(日)・13日(月)に実施されました。
  2. 回避可能な死の国際啓発デーは、仙台防災枠組とともに、回避可能な災害死の削減に注目を集め、死傷を防ぐための行動を促す貴重な機会となります。
  3. 世界的に見ると、気候関連リスクが高まっているにもかかわらず、災害による直接死は減少しています。一方で、間接死と被災者の数は増えています。命を救う介入を進めるためには、間接死の「原因と状況」を理解することが重要です。
  4. 早期の間接死を記録する推奨期間は、災害発生後24時間から6か月までです。遅発性の間接死については、7か月以降、現在までを対象とします。
  5. 低所得国および低中所得国は、回避可能な災害死の重い負担を抱えています。
  6. この重い負担を主に背負っているのは、貧困層、脆弱な人々、周縁化された人々です。
  7. 回避可能な災害死は、出来事に伴う暴力(event violence)の一形態です。この暴力は何としても終わらせなければなりません。
  8. 回避可能な死を減らすことは、国家および非国家の主体にとって、正義を実現する機会となります。
  9. 災害による死は回避できます。
  10. 災害による死は、予防策、適切な介入、リスク・ガバナンスによって回避できます。
  11. 回避可能な死を減らすために、誰もが行動できます。
  12. 一つひとつの命はかけがえのない宝です。どの命も尊いものです。
  13. 回避可能な死の国際啓発デーは、災害で失われる命を減らし、救われた命の数を正しく評価し、その命を尊ぶことにつながります。

キャンペーン素材

ADNチームは、この日に合わせてすぐに使える、ダウンロード可能なキャンペーン素材を作成しました。

  • 回避可能な死の国際啓発デー:組織向けガイド
  • グラフィック:
    • 災害による死は回避できる
    • 回避可能な死の国際啓発デー、3月12日、災害による死は回避できる;#avoidabledeathsday
  • ダイナミック・ツールキット(以下を含みます):
    i) 災害死に関する人々の証言を集めるためのツール
    ii) 地域および国レベルで災害死の削減に責任を持つ関係者をマッピングするためのツール

キャンペーンの進行に合わせて、ツールキットには新しいツールを追加していきます。最新情報は定期的にご確認ください。

ソーシャルメディアでの発信

ソーシャルメディアへの投稿では、共通のハッシュタグとして #avoidabledeathsday をお使いください。

ハッシュタグを統一することで、一般の方々や回避可能な死のネットワークのコミュニティがメッセージを見つけ、広めやすくなります。

回避可能な死のネットワーク:@Avoidabledeathsnetwork
国連防災機関(UNDRR):@UNDRR
世界保健機関(WHO):@WHO
Institute for Environmental Futures:@Environmentalfutures #environmentalfutures

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